7月18日のiPhone値上げで、意外なところが動いています。それが中古・整備済み品の市場。この記事では、iPhone歴17年の僕(れん)が、「買う側」と「売る側」の両方から、中古のいまを正直に整理します。
先に結論。買うなら「動くのは早いほうがいい」(中古の相場も上がり始めている)。売るなら「今〜8月がピーク、9月の新型で下がる」。ただし、いつも通り「安いから急げ」とは言いません。中古の注意点も包み隠さず解説します。
いま中古市場で何が起きている?|販売台数は過去最高



7月18日、iPhone値上げと同じ日に「中古スマホの特需が加速」というニュースが出ました(ITmedia)。新品が高くなったことで、中古や整備済み品を選ぶ人が増え、中古市場の販売台数は過去最高の水準。みんな「新品が高いな」と同じことを考え、実際に中古へ流れているんです。
中古の値段は需要と供給で決まります。新品が高い→中古を欲しがる人が増える→中古も上がりやすい。しかも6/25 Mac/iPad→7/1 SoftBank→7/18 iPhone本体、と値上げは順番に来ました。中古の相場も、その流れの最後に動きます。
中古はどこで買う?|3ルートと「コンディションのものさし」

中古は大きく3ルート。混同している人が多いので、まず整理します。
| 安心度◎ Apple公式 整備済み | バランス 中古ショップ | 最安も フリマ (メルカリ等) | |
|---|---|---|---|
| 安心度 | ◎ Apple保証つき | ○ 店の保証あり(多) | △ 個人取引・自己責任 |
| 価格 | 高め | 整備済より安い | 最安の可能性 |
| 状態の基準 | Appleが整備 | 店が検品しランク付け | 出品者の自己申告 |
| 保証 | あり | 店による(あり多) | 基本なし |
| 向いてる人 | 安心を最優先 | バランス重視 | 慣れてる人・最安狙い |
※初めての中古は「Apple整備済み」か「保証付き中古ショップ」が安心。フリマは状態を自分で見極められる人向け。
そしていちばん大事なのがコンディション。同じ17 Proでも、傷だらけとほぼ新品が同じ棚に並びます。しかもお店のランクは検品済み/フリマの「傷や汚れなし」は出品者の自己申告。同じ「きれい」でも意味が違います。比べるときは「ほぼ新品/美品/使用感あり」の3段階でそろえてから。フリマが安いのは、状態を見極めるリスクを買う人が引き受けているから=値段の差は安心の差です。
初めての中古なら、Apple公式の整備済み品か、保証付きの中古ショップ。少し高くても、トラブル時に頼れる相手がいる安心には払う価値があります(→Apple認定整備済とは?デメリットと後悔しない選び方)。
買う側|中古は値上げの”逃げ場”になる?
結論、なります。新品の17 Proが194,800円。同じものが中古なら当然もっと安い。値上げで新品に手が届かない人には現実的な選択肢です。ただし、中古の相場も上がり始めています。「今は高いから中古が落ち着くまで待とう」——この作戦が、今年はうまくいかない可能性があります。
だから買う側の結論は、「この機種を中古で買う」と決まっているなら、動くのは早め。のんびり待つ理由は今年は少ないです。とはいえ「急げ」と煽っているわけではありません。今のiPhoneで困っていないなら、そのまま使えばOK。これは”買うと決めている人”へのタイミングの話です。
売る側|売るなら「今〜8月」がピーク(今日いちばんの話)
今持っているiPhoneを売るなら、今から8月がいちばんいい時期。理由が3つ重なっています。
- ①7〜8月はもともと買取が年間で最も高い時期(夏のボーナス期・買い替え需要で店が在庫を集めたい)
- ②値上げ特需が重なった(中古を欲しがる人が増え、店は仕入れたい→買取も上がる)
- ③9月に新型が出ると一気に型落ち→買取が下がる(毎年必ず起きる)
高くなる要素が2つ重なった今、そして9月に下がる要素が待っている。だから売るなら今〜8月。とくに「9月に新型へ買い替える人」「引き出しに使っていないiPhoneが眠っている人」は、今が現金化のベストタイミングかも。逆に、まだ使い続ける人・家族に譲る予定の人は、無理に売らなくてOKです。
- 売るコツ:査定は1社でなく複数で比較(店で数千〜数万違う)/箱・付属品が残っていると高い
- 売る前に必須:データのバックアップ+初期化/「探す」をオフ/自分のアカウントから端末を外す(忘れると受け取ってもらえないことが)
中古を買う前の4チェック|これで失敗はほぼ防げる

- ① ネットワーク利用制限(判定):前の持ち主の分割が残ると使えなくなることが。「判定 ○=安心/△=支払い残あり/✕=すでに利用不可」。必ず確認
- ② バッテリー最大容量:目安80%。切っていると交換代(数千〜1万円台)が乗って結局割高。本体価格+交換代で比べる
- ③ 保証:フリマの個人取引は基本なし=故障は自己負担/整備済み・保証付きショップは一定期間守られる
- ④ SIMロック:古い端末は特定回線のみのことが。自分の使う回線で使えるか確認
実際の相場|17 Proは”中古が新品を逆転”している

新品の基準は17 Pro=194,800円/17 Pro Max=214,800円。これをものさしに、2026年7月22日時点の中古相場を見てみます。
| 項目 | 金額 | 一言 |
|---|---|---|
| 新品(Apple公式)17 Pro | 194,800円 | 値上げ後の基準 |
| 17 Pro 買取 | 15万円前後 | 状態良好・売る側の目安 |
| 16 Pro 買取 | 12万円前後 | 一つ前でも高値 |
| 17 Pro 中古販売 | 18万〜20万円 | 月平均192,100・じわ上げ |
| 中古ショップ 未使用品 | 20万円前後 | ★新品を超えることも(逆転) |
| Apple整備済み(ほぼ新品) | まだ未登場 | 17 Proは秋以降の見込み |
※中古相場は日々変動します。購入・売却の前に、イオシス等のショップやメルカリで最新をご確認ください(2026年7月22日時点の目安)。
驚くのが、中古ショップの”未使用品”が新品より高いことがある点。値上げと品薄が重なり、中古が新品を追い越す珍しい現象が起きています。しかも17 Proは新しすぎて、美品まで下げても18万円台、使用感ありでも17万円くらいと高止まり。状態を落としても思ったほど安くなりません。だから、先に「ほぼ新品でいくか、美品で妥協するか」自分のラインを決めて、そのライン一本で全ルート探すのが正しい比較です。
それと大事な視点。今の端末を売って、次のiPhoneに充てれば、実際の負担は「新品価格−買取価格」。194,800円がまるごと出ていくわけではありません。今持っているものをちゃんとお金に変えれば、値上げの痛みはかなりやわらぎます。
まとめ|中古も新品も、判断基準は「あなたに必要か」だけ

- 市場:値上げ後、中古は販売台数が過去最高。相場も上がりやすい局面
- 買うなら:整備済み品か保証付きショップ/判定・バッテリー・保証・SIMロックの4チェック/決めているなら早め
- 売るなら:今〜8月。9月の新型で買取は下がる。査定は複数比較
- 安いから買う・高いから売る、ではなく「あなたに必要か」で決める。使っていないものの現金化は賢い、必要ないものを安いからと買うのが一番もったいない
明日は少し肩の力を抜いて、「世界のiPhone価格」の話。日本のiPhoneは世界で高いのか安いのか——意外な答えが出ます。
