2026年7月18日の値上げで、iPhoneはさらに大きな買い物になりました。こうなると効いてくるのが「どこで買うか」。同じiPhoneでも、買う場所で最終的に払う金額が1万円・2万円ふつうに変わります。この記事では、iPhone歴17年の僕(れん)がApple公式・キャリア4社・Amazonの3ルートを、煽らず数字と仕組みで整理します。
先に結論だけ。「難しいことを考えたくない・長く使う」ならApple公式かAmazonで一括。「2年ごとに必ず買い替える」ならキャリアの返却プログラムが合理的。そして意外と見落とされがちですが、本体をどこで買うかより“毎月の通信料”の見直しの方が、2年で数万円効くこともあります。順番に見ていきましょう。

| 総額が明確 Apple公式 | 2年で買替向き キャリア4社 | ポイント還元 Amazon | |
|---|---|---|---|
| SIMフリー | ○ 必ず | 回線契約が前提 | ○ 正規品 |
| 端末の所有 | ○ 自分のもの | 返却前提(残価型) | ○ 自分のもの |
| 価格の分かりやすさ | ◎ 総額が明確 | △ “実質”は返却時 | ○ +ポイント変動 |
| 2年後 手元に残る | ○ 売れる/譲れる | ✕ 返却なら残らない | ○ |
| こんな人に | 長く使う/シンプル重視 | 2年ごと必ず買替 | Amazon経済圏 |
| Apple公式で見る | 各社公式で確認 | Amazonで見る |
※2026年7月時点。ボタンは各公式/Amazon(Appleストア出品)へ。キャリア価格は各社公式でご確認ください。
iPhoneの買い方は大きく3ルート(中古は明日の記事で)

まず全体像から。新品のiPhoneを買うルートは大きく3つです。
- ① Apple公式:Appleストア/公式サイト。必ずSIMフリーで、どの回線でも使えます
- ② キャリア:ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの4社。「2年で返すプログラム」が用意されています
- ③ Amazon:実はAppleが公式に出品しているページがあり、ポイント還元が乗るのが特徴です
もう一つ「中古・整備済み品」という4つ目のルートもありますが、話すことが多いので明日7/22の記事でまるっと解説します。今日は新品の3ルートに集中します。
Apple公式|いちばんシンプルで“あとから振り回されない”

僕が基本的におすすめしているのがApple公式です。理由は、強みが4つあって、どれも「あとで条件に振り回されない」につながるから。
- ① SIMフリー:回線の縛りなし。将来どの通信会社に乗り換えても、iPhoneはそのまま使えます
- ② 買った瞬間から自分のもの:返す約束も、いつまでに何をする、という宿題もありません
- ③ 手放し方を自分で選べる:2年後に売る/5年使い倒す/家族に譲る、ぜんぶ自由。返却義務があるとこの選択肢が消えます
- ④ トータルの支払いが明確:194,800円払えば負担は194,800円だけ。あとから金額が変わりません
意外と知られていないのが、Apple公式で買ったiPhoneは自分のものなので、使い終わった後に売れること。2年後に売れれば、その分が実際の負担から引かれ、自分で“実質価格”を作れます。しかも売るか使い続けるかを決めるのは2年後の自分。今の時点で約束しなくていい——この「選ぶ権利」を持っておけるのが、地味なようでかなり大きいと思っています。「一括はきつい」という人も、Apple公式の分割なら端末は自分のもの。ここがキャリアの残価型との最大の違いです。
キャリアの残価型|「罠」ではなく“条件のある仕組み”

最初にはっきり言っておきます。僕はキャリアのプログラムを「罠だ」とは思っていません。仕組みを正しく理解して条件に合う人が使えば、きちんとお得になる、まっとうな仕組みです。ただ、条件を知らずに使うと、思っていた金額と違ってくる。そこだけの話です。
4社それぞれ名前は違いますが、ざっくり「2年後にiPhoneを返す前提で、支払いを安く見せる仕組み」。たとえば24回払いのうち最初の23回分だけ払い、2年後に本体を返せば残りは払わなくていい。この「払わなくていい残り」が残価で、広告の「実質いくら」は“返した場合”の金額です。ここに、知っておくべき条件が4つあります。
- 返さないと残りを払う:「気に入ったから使い続けたい」なら、残っていた分を支払います
- 返すiPhoneの状態:画面割れや故障があると別途負担金が必要なことも。加えてプログラム利用料が最大22,000円かかる場合があります(同キャリアで機種変更すれば免除されることが多い)
- 手数料:プログラム利用や機種変更で事務手数料がかかる場合があります
- 2年後、手元に何も残らない:返す前提なので、売る・譲る・サブ機にする、が全部できません。iPhoneが資産として残らないのが最大のポイント
向いているのは「2年ごとに必ず新しいiPhoneに買い替える人」かつ「返却の手続きを面倒だと思わない人」。どうせ2年で手放すなら、返却前提で安くなる仕組みは素直にお得です。逆に向かないのは「1台を3〜4年長く使う人」「子どもに使わせる予定がある人」「傷がつきやすい使い方をする人」。返却前提の仕組みとかみ合いません。
もう一つ注意点。キャリアでは通信プランとセットの割引が話に出ますが、格安プランは家族割や光回線セット割の対象外だったり条件が違ったりします。「セット割が効く前提」で計算するとズレるので、自分が入る予定のプランで割引が本当に効くかを契約前に必ず確認してください。ここが一番、計算が狂いやすいポイントです。
Amazon|Apple公式の良さ+ポイント(販売元だけ確認)

3つ目のAmazonにはAppleが公式に出品しているストアがあります。つまりAmazonで買っても正規品のSIMフリーiPhone。いちばんの強みはポイント還元で、セール時期や支払い方法によってポイントが乗ります(※還元率は時期で変わるので、買うタイミングで必ずその時の条件を確認してください)。
気をつけたいのは出品者だけ。Amazonにはいろんなお店も出品していて、海外向けモデルなど日本での利用に注意が必要なものが混ざることがあります。対策は簡単で、商品ページの「販売元」がApple(または信頼できる正規販売元)になっているか確認するだけ。普段からAmazonを使う人には有力な選択肢です。
17 Proで金額比較|“実質”の落とし穴に注意

いちばん人気の17 Proで、実際の金額を並べてみます(すべて2026年7月時点・256GB)。ここで一つ、今だけの面白い現象が。おととい値上げされたのはApple公式の価格ですが、ドコモ・au・楽天モバイルの一括は、まだApple公式より安いまま。追随して値上げしたのはソフトバンクだけ、という一時的な“逆転”が起きています。
| 17 Pro(256GB) | 一括 | 実質(2年返却) | 2年後 |
|---|---|---|---|
| Apple公式 | 194,800円 | — | ○ 残る |
| ドコモ | 約17〜21万円台 | 約60,000円 | ✕ 返却時 |
| au | 約193,000円 | 約60,000円 | ✕ 返却時 |
| ソフトバンク | 約220,000円 | 約95,000円 | ✕ 返却時 |
| 楽天モバイル | 約192,000円 | 約88,000円 | ✕ 返却時 |
| Amazon | Apple公式と同程度+ポイント | — | ○ 残る |
※2026年7月時点の実測・幅表現。「実質」は2年後に返却した場合の金額で手元にiPhoneは残りません。一括とそのまま比較しないでください。キャリアは今後追随値上げの可能性あり・最新は各公式で。プログラム利用料は最大22,000円(同キャリア機種変で免除の場合あり)。
絶対に間違えないでほしいのが、この「実質」とApple公式の値段を、そのまま並べて比べないこと。実質は2年後に返した場合の金額で、手元にiPhoneは残りません。条件が違うものを同じ土俵で比べない——ここがいちばん大事です。比べるときは必ず「2年後、手元に残るかどうか」を揃えて考えてください。なお、キャリアの一括価格は今後、追随して値上げされる可能性がじゅうぶんあります(最新は各公式でご確認を)。
あなたはどのタイプ?(+通信料の話が実は効く)

ここまでを、3つのタイプに当てはめてみましょう。あなたはどれですか?
- タイプ①:一括で買える人 → Apple公式かAmazonで一括。いちばんシンプルで、あとから条件に振り回されません。ポイント重視ならAmazon、店員に相談したいならAppleストア
- タイプ②:一括はきついが端末は手元に残したい人 → Apple公式の分割か、キャリアの“残価がつかない普通の分割”。払い終われば自分のもの。「返さなくていい分割」を選ぶ、と覚えてください
- タイプ③:2年ごとに必ず新しいiPhoneに買い替える人 → キャリアの返却プログラムが合理的。ただし返却条件と手数料は契約前に確認を
実は、本体をどこで買うかより“毎月の通信料”の方が効くことがあります。月1,000円安くなれば2年で24,000円——本体の値上げ分をまるごと取り返せる金額です。iPhoneをどこで買うかと同じくらい、どの回線で使うかも大事。乗り換えの目安はスマホ代・通信費の30秒診断とiPhoneを安く使う方法まとめにまとめています。
▶ 楽天モバイル公式を見る(使い放題 税込3,278円/月)
まとめ|「2年後に手元に残るか」で揃えて考える

- Apple公式:SIMフリー・自分のもの・総額が明確。迷ったらここ。分割でも端末は自分のもの
- Amazon:Apple公式の良さ+ポイントが乗る可能性。販売元がAppleかだけ確認
- キャリアの返却プログラム:罠ではなく“条件のある仕組み”。2年ごと買い替え&返却OKな人には合理的。ただし利用料・手数料・「手元に残らない」に納得のうえで
- 比べるときは「2年後、手元に残るか」を必ず揃える。“実質”と一括を並べない
- 本体の買い方と同じくらい毎月の通信料の見直しが効く(2年で数万円)
値上げは痛いニュースですが、買い方を選べば数千円〜数万円は変わります。焦って今日中に駆け込む必要はありません。自分のタイプに合った買い方で、落ち着いて選んでください。そして明日7/22は、今日話せなかった「中古・整備済み品」編。値上げのあと相場が動いているので、あわせてどうぞ。
ネットで買うなら、ポイントサイト経由でひと手間かけるだけで数百〜数千円分のポイントが乗ることがあります。僕が10年使っている方法を、裏技以外の“地味だけど効く”話としてまとめています。
明日は「値上げ後の中古・整備済み品、買っていい?」でお会いしましょう。
