どうも、毎日17時のiPhone先生、れんです。7月31日の朝、Appleの決算が出ました。ティム・クックさんがCEOとして出た、最後の決算です。
「決算?株の話でしょ?」と思った人、ちょっと待ってください。今回は9月のiPhoneの値段に直接つながる話が出ています。今日は2つの角度から読み解きます——①Cook氏が語ったこと ②あえて語らなかったこと。実はこの「語らなかった方」にも意味があるんです。
そこは私たちのiPhone代に直接は関係ないので。見るのは9月につながる部分だけです。株価の話もしません。
| 論点 | 決算での扱い | 情報としての重み | 9月への意味 |
|---|---|---|---|
| メモリのコスト | 具体的に語った(「首を絞めている」「代わりを探す」) | そこそこ固い | 値下げ方向はまず無い |
| 9月期の見通し | 数字で語った(iPhoneが10%台半ばの伸び) | そこそこ固い | 9月に数が出るものを用意 |
| 新製品の中身 | ひとことも無し(毎年そう) | — | 9月の発表までおあずけ |
| iPhoneの値段 | 避けた(Mac/iPadは6月に上げたのに) | まだ動く | これから決まる可能性 |
| 日本の7月値上げ | 避けた(国別の話は出ず) | まだ動く | 為替次第で日本だけ動くことも |
※「避けた=隠している」ではありません。単に決まっていないだけ、ということもよくあります。この記事では語られたこと=そこそこ固い/避けられたこと=まだ動くの2段階で置いています。
① Appleは「供給が追いついていない」とも言っています。
同じ決算説明会で、クック氏がiPhone・iPad・Macで供給の制約が広がっていると説明しました。原因は部品が作れないからではなく「異常に強い需要」だと。
9月に買うつもりなら、予約は初日に動いたほうが安全——そのくらいの心構えでいた方がいいと思います。
※ただしAppleは「9月の新型が品薄になる」とは一言も言っていません。今売っている製品の供給の話です。
② キャリアの値上げ対応が出そろいました。 Apple本体が7月18日、ドコモが7月28日、au・UQ mobile・ソフトバンクが7月31日に実施。大手はこれで出そろい、まだ動いていないのは楽天モバイルだけです。 キャリアで買うならどこで買うかで金額が変わる状況です。なお本体価格と「2年間の実質負担額」は別物なので、分けて確認してください。
③ ひとつ注意しておきたいこと。 ニュースで「決算は好調」という見出しを見かけますが、これは私たちの買い方とは別の話です。 そして「値上げしても売れた」という証拠は、今回の決算からは出ていません。 Mac・iPadの値上げは6月25日で、この四半期の締めは6月27日=効いていたのは2日だけ。同じ値上げを受けたiPadはむしろ減っています。
語られたこと①|「メモリの値段が首を絞めている」

今回いちばんの注目だったコストの話。クック氏はメモリの値上がりを「100年に一度の洪水みたいなもの」と表現しました。そのうえで、こうです。
「メモリの値段が首を絞めている。だから代わりを探さないといけない」
ティム・クック氏(2026年7月30日 決算説明会)
かなり強い言い方です。そしてこの言い方、けっこう重い。「代わりを探す」というのは部品そのものを見直すという話ですが、それは何年もかかることで9月の新型には間に合いません。
つまり9月に出るものは、高いメモリをそのまま積むしかない。その分をどこかで吸収することになります。いちばん手っ取り早いのは——値段です。
思い出してほしいのが6月の話。クック氏はアメリカのインタビューで「値上げは避けられない」と話していました(2026年6月18日 WSJ)。そのあと7月に日本で実際に全機種が値上げされた。6月に予告があり、7月に実行され、そして決算でその後の温度感が見えた。この3つがそろって、はじめて9月が読めるようになります。
特にメモリです。今AIのサーバーに大量のメモリが使われていて、世界的に値段が上がっています。iPhoneにも同じメモリが必要。ここが下がらない限り、値段の圧力は消えません。しかもメモリはiPhoneの中でいちばん値段が動きやすい部品のひとつ。カメラや画面はそこまで急に上下しませんが、メモリは世界の需要でぐっと動くので、本体価格にそのまま跳ね返ってきます。
もうひとつ日本の事情も。日本は値上げの幅が大きかった方です。世界の値段がそのままでも、為替が動けば日本だけ上がることがある。海外の話をそのまま日本に当てはめない方がいい——9月もそこは同じです。
語られたこと②|9月期の見通しが「強気」だった

大前提として、決算でAppleが「9月にこういう新型を出します」と言うことはありません。今回も新製品の話はひとつも出ていません。だから見るのは遠回しなヒントだけです。
いちばんヒントになるのが次の3ヶ月(7・8・9月)の見通し。ここに9月が入っています。そして今回Appleは、この3ヶ月のiPhoneが去年より「10パーセント台の半ばくらい」伸びると言いました。これ、かなり強気な数字です。9月にしっかり数が出るものを用意しているということになります。
ここで面白いことが起きます。分割発売説——今年の秋は18 Pro/Pro Max/初の折りたたみの3つだけかもしれない、という観測がありました。でも高いProと、一部の人向けの折りたたみ。その2つだけで10%台半ばの伸びって、届くのかなと思うんです。
- ①標準の18も秋に出る=分割発売説が外れている場合
- ②新型は3つだけだが、今の17シリーズが9月以降もしっかり売れるとAppleが見ている場合
どちらにしても私たちにとっては悪い話じゃありません。選べる幅が残るということなので。
【本題】語らなかったこと|避けた場所にも意味がある

ここからが今日の本題です。今回はっきり避けられたのは2つありました。
- ①iPhoneの値段:MacとiPadは6月にもう上げています。でも「じゃあiPhoneはどうするのか」——コストの話はあれだけ具体的に話したのに、そこだけは言いませんでした
- ②7月の日本の値上げ:どこの国でいくら上げたか、という話は出てきませんでした
なぜこれが情報になるのか。Appleは言えないことを言わないだけじゃなく、「今は言いたくないこと」もうまく避けます。分かりやすい例で言うと、売れている製品のことは向こうから進んで話す。逆に、うまくいっていないものやこれから変える予定のものは、聞かれても短く返して次に行く。この差がけっこうはっきり出るんです。
単に決まっていないだけ、ということもよくあります。あくまで「そこはまだはっきりしていない」と受け取るのが正しいです。
私たちにとって大事なのはこうです。はっきり語られたこと=そこそこ固い。避けられたこと=まだ動く可能性がある。この2段階で情報を置いておくと、9月に振り回されなくてすみます。
これ、毎年同じなんです。決算ではっきり言われたコストの話は、だいたいそのまま製品に出てくる。でも製品そのものについては9月の発表まで絶対に出てこない。だから決算から読めるのは「値段の方向」まで。中身は9月までおあずけです。
9月のiPhoneはいくらになりそうか

出発点は今の値段。17 Proが194,800円、17 Pro Maxが214,800円(7月18日の値上げ後)。
ちなみに「18 Pro Maxは1,625ドル」という数字を見た人もいると思います。あれはアメリカの値段のリークではありません。中国の値段(11,000元)をドルに直しただけで、中国の値段は税込でもともと2割ほど高いので、そのままアメリカの値段にはなりません。数字を見たときは「それ、どこの国の値段?」と一回思ってみてください。
僕の読みはこうです。コストの圧力が続いている以上、今より安くなる可能性は低い。少なくとも据え置きか、上がる方向。20万円を超えてくるとしても驚かない、そのくらいの心の準備がちょうどいいと思います。
なぜ断定しないか。値段はAppleの中でいちばん最後まで動く部分だからです。発表の直前まで為替を見て調整される。だから今の時点で「いくらです」と言い切る人がいたら、そこは疑った方がいい。分かるのは方向だけです。
折りたたみは別枠で、30万円を超えてくる可能性が高い。これはふつうのiPhoneの買い替えとは、まったく別の話として考えてください。発表の時期は9月8日か9日が有力、招待状は毎年きっちり2週間前なので8月25日前後——ここもまだAppleは何も言っていません。
【この記事だけ】チェックの結果別・8月にやっておくこと
動画では「待つか、今買うか」までしか話せませんでしたが、どちらを選んでも8月のうちにやっておくと得することがあります。ここは記事だけの追加です。
- 「今買う」と決めた人:キャリアの値上げが7月末までに出そろったので、Apple公式・キャリア・中古の3ルートを比べてからにしてください。同じ機種でも支払総額が変わります
- 「9月まで待つ」と決めた人:今のiPhoneの下取り価格を今のうちに調べておくと、9月に慌てません。相場は新型が出ると動きます
- 「予約したい」人:供給が追いついていないという話が出た以上、Apple IDと支払い方法を先に確認しておくのが効きます(カードの有効期限切れは意外と多い落とし穴)
- 「17を狙う」人:9月に新型が出ると型落ちが選びやすくなります。今の価格をメモしておくと、9月に得かどうか判断できます
- 3問とも当てはまらなかった人:何もしなくて大丈夫です。強いて言えば、通信費だけ見直しておくと本体を買い替えなくても固定費が下がります
で、私たちはどう動くか

今iPhoneが壊れていないなら9月まで待つ。9月になれば値段も中身もはっきりします。それを見てから決めても遅くない。
そして忘れないでほしいのがこれ。9月に新型が出ると今の17シリーズは型落ちになり、選びやすくなります。「最新じゃなくていい」という人にとって、9月はむしろ17を買うタイミングでもあるんです(→現行5機種のコスパ順ランキング)。
- 電池が1日もたないことがある
- 動きが重くて困ることがある
- 暗いところで写真をよく撮る
上の2つに当てはまるなら、今買っていい(決算がどうでも、必要なときが買いどきです)。
3つ目だけなら、9月の18 Proに価値があります(可変絞りが効くので)。
3つとも当てはまらないなら、無理に動かなくていい——いちばん多いのは実はこの層です。今のiPhoneがちゃんと使えているなら、それがお金の面でもいちばん正解です。
いつもの話をひとつ。決算の数字もリークの値段も、見ているとそわそわします。でもそれであなたのiPhone代が変わるわけじゃない。大事なのは「自分が今、何に困っているか」。そこだけです。
🔗 出どころ(自分で確かめられます)
- ✅ Apple Newsroom(決算の公式発表)
- ✅ Apple 投資家向け情報(決算資料の原本・説明会の音声)
- ✅ Apple公式 iPhone 17 Pro の価格(194,800円〜)
- 🟡 18 Proの価格・発表時期=リークと例年のパターンからの予想(Apple未発表)
まとめ|急ぐ理由は、どこにもありません

- 決算で見えたのは部品コストの圧力がまだ続いていること。だから9月の新型が今より安くなる可能性は低い
- 語られなかったのはiPhoneの値段と、日本の7月値上げ。これは「隠している」ではなく「まだ動く可能性がある」と受け取るのが正解
- 9月の値段は据え置きか上がる方向。折りたたみは別枠で30万円超え
- 発表は9月8日か9日が有力、招待状は8月25日前後
- 9月は「新型を買う日」でもあり、「17が選びやすくなる日」でもある
最後にひとつだけ。この1週間、値上げの話や決算の話が続きました。情報が多いと、なんとなく急かされている気分になります。でも急ぐ理由はどこにもありません。9月まであと1ヶ月ちょっと。落ち着いて待てばじゅうぶんです。
8月からは毎週月曜に「今週のApple」という形で、その週の動きをまとめていきます。9月までここに来れば最新が追いつける、そういう場所にしていきます。
- 2026年8月1日:公開(動画と同時)
動画は公開した時点のまとめ、この記事は新しい情報が出るたび更新していく版です。 8月25日前後の招待状、そして9月の発表で答え合わせをして、ここに追記します。
- スマホ代・通信費 30秒診断
- 格安SIMどれが安い?ギガ早見表
- 楽天モバイル vs ワイモバイル 徹底比較
- キャリアの”実質半額”で得する人・損する人
8月からは毎週月曜に「今週のApple」をお届けします。9月の発表本番まで、ここに来れば最新が追いつけます。
