① 9月21日の記事のあと、4日で7つ新しい話が出ました。画面のサイズ、四辺が曲がる画面、電池、チップ——どれも言っているのはAppleではありません。
② いちばんの見どころは、同じ「CoE」という画面の技術について、正反対のことを言う会社が出てきたことです(9月22日「2029年に来る」/9月23日「来年のモデルでは見送り」)。
③ だからこの記事は、噂を「誰が言ったか」で並べました。信じるかどうかは、中身より出どころで決まります。
★この記事に出てくる話は、ぜんぶ噂です。Appleは何も言っていません。取得日は2026年9月24日。出どころは記事の最後にまとめてあります。
同じ題材の動画を公開しています(すぐ下)。この記事には、動画に入りきらないものを置いてあります(CoEで正反対の2社を1枚に/出どころごとの読み方/去年の答え合わせ15項目)。
9月21日の記事では、来年(2027年)のiPhoneの噂を出どころ別に並べました。あれから数日で、また新しい話がいくつも出ています。この記事はその続きです。前回の表は作り直さず、あとに出た話だけを足しました。
【前回のあと】9月21日以降に出た話
新しい順ではなく、誰が言ったかの順に並べます。右の「9/21で話したか」は、前回の記事に入っていたかどうかです。
| 誰が言ったか | いつ | 何を言ったか | 確度 | 9/21で話したか |
|---|---|---|---|---|
| Digital Chat Station (中国のリーカー・Weibo) | 9月21日 22:25 | 2027年のPro は6.41インチ/Pro Maxは6.96インチになる。四辺が曲がる縁なしのデザインをテスト中で、穴あき+より小さいDynamic Island | 🔴一人の主張 | ❌ していません (前回の公開の5時間後に出た話です) |
| ETNews (韓国の業界紙・記者 Kim Yeong-ho) | 9月23日 23:21 | 四辺を曲げる画面は、このまま進む見込み(『四辺すべてで画面を曲げて、ほぼ縁のない全画面の見た目にする』)。★一方で「CoE」と「LTPO+」の採用は見送る見込み。理由は業界筋の話としてメモリ価格の上昇と「もっと良い解を探している」 | 🟡媒体+記者名あり | ❌ していません |
| UBI Research (韓国の調査会社) | 9月22日 22:27 | 2029年のPro iPhoneが、偏光板を外すCoEの薄いOLEDになるかも。iPhone Duoの折りたたみパネルがその第一歩、と見ている | 🔴噂(3年先の話) | ❌ していません |
| マーク・ガーマン (ブルームバーグ) | 9月23日 | 次のiPhone Airは2027年春。ウルトラワイドカメラが開発の後半段階に入った(★カメラの話の出どころはThe Information) | 🔴噂 | 🔺 一部だけ (春という時期は前回も。カメラは新しい話) |
| Jeff Pu (アナリスト) | 9月23日 | 次のAirは小さいDynamic IslandとA20 Proチップ | 🔴 | ❌ していません |
| Digital Chat Station | 9月23日 | 次のAirの電池は3,500mAh(今のAirは3,149mAh) | 🔴一人の主張 | ❌ していません |
| マーク・ガーマン | 9月中 | Appleのスマートグラスは2027年後半を狙う。WWDC 2027で発表の可能性(★iPhoneの話ではありません) | 🔴 | ❌ していません |
★2026年9月24日に、MacRumors・9to5Macの記事を開いて確認しました。★どれもAppleは何も言っていません。
同じ技術なのに、正反対——「CoE」の話
今回いちばん面白かったのがここです。CoE(Color Filter on Encapsulation)は、画面から偏光板という層を外して、代わりに封止層の上に色フィルターを置く作り方です。薄くできて、電気も食いにくい、と言われています。この同じ技術について、1日ちがいで正反対の話が出ました。
| 誰が | いつ | CoEについて何と言ったか |
|---|---|---|
| UBI Research(韓国の調査会社) | 9月22日 | 2029年のPro iPhoneに来るかも。年9,000万〜1億台という大きな規模で |
| ETNews(韓国の業界紙) | 9月23日 | 来年(2027年)の記念モデルでは見送る見込み。メモリ価格の上昇でコストを吸収しにくい/もっと良い解を探している |
★2社とも韓国のディスプレイ業界を見ている先です。★Appleはこの件について何も言っていません(UBIの話を伝えたMacRumorsも『Apple has not detailed the panel’s internal construction』と書いています)。
たぶん、どちらも嘘ではありません。言っている年が違うからです。ETNewsは2027年の話、UBIは2029年の話。「来年は見送るが、3年後には来るかも」なら、両方とも成り立ちます。
★噂が食い違って見えるとき、まず疑うのは「いつの話か」です。同じ技術の名前が出てくると、つい同じ話だと思ってしまいます。
【この記事だけ】出どころごとの、読み方
噂を見るときに、私が実際にやっている読み分けです。強い・弱いではなく、何の証拠になるかが違います。
| 出どころ | 何を根拠にしているか | こう読む |
|---|---|---|
| Apple自身(Newsroom・仕様ページ) | 本人の発表 | ⭕事実。ただし「言っていないこと」は分かりません |
| 記者(ブルームバーグのガーマンさんなど) | 社内の情報源への取材 | 🟡実績はあるが予定は変わります。「〜と書いている」と主語つきで読む |
| 業界紙(ETNews・The Elec・DigiTimesなど) | 部品メーカー側の話 | 🟡部品の話であって、Appleの製品の話とは限りません。Appleの名前が出ているかを見る |
| 調査会社(UBI Researchなど) | 業界の見通し・分析 | 🔴予測です。数年先の話が多く、当たり外れの確認がしにくい |
| 証券会社のアナリスト(Jefferies・Jeff Puなど) | 投資家向けの分析 | 🔴投資家向けに書かれたもの。読者向けの発表ではありません |
| リーカー個人(Digital Chat Stationなど) | 本人の主張 | 🔴一人の主張。★ただし9to5Macは「iPhoneのリークを正確に伝えてきた実績がある」と書いています |
| コード解析(ベータの中から見つける) | OSの中に実在する文字列 | 🟡「在る」ことの証拠にはなりますが、いつ出るかは分かりません |
★この並べ方は、私が引いた線です。出どころの数が増えれば、また引き直します。
去年の答え合わせ——名前は外れて、中身は当たる
噂をどれくらい信じればいいのか。実際に当たったかどうかで見るのがいちばんです。9月の発表の10日前(日本の日付で)にまとめられていた15項目を、Appleの発表文と仕様ページで1つずつ照らし合わせた結果です。
| 結果 | 数 | 例 |
|---|---|---|
| ⭕ 当たった | 8 | 『2nmのA20』→ Appleの発表文『最新の2ナノメートルプロセステクノロジーで作られたA20 Pro』/『メインカメラが可変絞り』→ 仕様『可変絞り対応48MP Fusionメイン』 |
| 🔺 惜しい | 4 | 『折りたたみは$2,000〜$2,500』→ 実際は$1,999から(1ドルだけ幅の外) |
| ❌ 外れた | 2 | 『折りたたみの名前は iPhone Ultra かも』→ 実際は iPhone Duo |
| ⬜ 数えない | 1 | 『C2モデムを積む』→ 噂が指していた機種(春の無印18)がまだ出ていないので、当たりにも外れにも数えていません |
★これはまとめ記事(MacRumors)としての成績です。誰の予想が当たったか、の成績ではありません(1件ずつ誰の発言かを分けていないため)。★この15項目の中での数です。「噂の何割が当たる」という話には広げられません。★判定の1つずつは9月21日の記事にあります。
見えてくるのは、名前は外れやすく、中身(2nm・可変絞りなど)は当たりやすいということです。だから今日の話も、名前と日付は疑って、中身だけ覚えて帰るのがちょうどいいと思います。
前回(9月21日)の記事
2027年のiPhoneの噂そのもの(20周年モデル・春のiPhone 18/18e/Air 2・答え合わせ15項目)は、9月21日の記事にまとめてあります。この記事は、そのあとに出た話だけを足したものです。
🔗 出どころ(自分で確かめられます)
- MacRumors(米・Apple専門メディア)… 2026年9月22〜23日の記事
- 9to5Mac(米・Apple専門メディア)… 2026年9月21日・23日の記事(ETNewsとDigital Chat Stationの話は、ここ経由で読んでいます)
- ETNews(韓国の業界紙・記者 Kim Yeong-ho)… 2026年9月23日
- UBI Research(韓国の調査会社)… 2026年9月22日(MacRumors経由)
- ブルームバーグ/マーク・ガーマン … 2026年9月23日
- 答え合わせの15項目 … 発表10日前のまとめ記事と、Appleの発表文・仕様ページを照らし合わせたもの
★取得は2026年9月24日。★韓国・台湾の業界紙は、記事が数日で一覧から消えます。この記事で扱えたのは9月21日〜23日に出たもので、「2週間ぶんを全部調べた」わけではありません。
